10ヶ月で偏差値27アップで難関医学部に合格!「苦手な化学があっという間に得意になりました」

アイキャッチ画像

 

伊藤さん(20歳。再受験生。女性。東京都在住)
【 受講歴  】10ヶ月
【 成績向上 】化学 偏差値 37.7(10ヶ月)、物理 偏差値 49.9(2ヶ月)  → 私立医学部合格
【 合格実績 】日本大学医学部医学科 正規合格、帝京大学医学部医学科 正規合格、昭和大学医学部医学科 補欠、東邦大学医学部医学科 補欠

基礎固めの方法論が確立し、要領を得た学習で理系科目の質がどんどん上がりました。

入塾する前は、特に化学が苦手でした。指導で驚いたのは、まずは徹底的に基礎固めをし、その際ほとんど教科書しか使わなかったということです。入る前も確かに基礎の重要性は聞いていたので、ワークや参考書は、基礎固めに効果的だといわれているものを使うようにしていました。しかし、教科書を疎かにしたまま、参考書やワークを重視した勉強をしていたので、なかなか本当の意味で基礎を身につけることはできていませんでした。

当時の私は、基礎固めに良いとされる参考書やワークを使っていればいずれ基礎力はつくと考えていたのです。この独自の勉強法が改善されることはなく、そのうち学校のペースについて行けなくなり苦手意識も強くなっていました。いざ基礎が習得できていないのではと気づいたときには、どこから手をつけて良いかわからず、周りに流されて応用問題を解いたり、参考書を変えてみたりと悪循環に陥っていました。

 

 

化学の授業では基礎固めをする期間は特に、教科書を重視していました。教科書を開き先生と読み進めながら、太字の単語が出てくるとその定義について質問されたりします。自分なりに解答してみてから、それに対してフィードバックをもらいます。そうすることで、より深い基礎理解ができるようになります。試問も理解度に合わせて、程度を調整してくれました。

試問の学習を進めることで、理系科目で何を暗記すれば良いか、どのように知識をまとめれば良いか要領を得るようになり、未習の範囲でも効果のある学習ができるようになりました。具体的には次の授業で何を質問されるか予想し、それに応じた事前学習ができるようになるなど、自分でも学習の質がどんどん上がっていくことを実感しました。

試問に応える準備があるからこそ、教科書を読んでも読み流してしまいそうな重要な部分をキャッチする癖がついたと思います。

それまでは教科書の知識体系と問題を解くことが分離していましたが、問題を解きながら気になるところは都度教科書に戻ることで、知識が統合され、要点がまとまっていく感覚になりました。続けていくと、この常に教科書に帰着させるという学習の仕方を他の科目でも応用できるようになりました。このおかげで、苦手科目の克服だけでなく、授業をとっていない科目の学習もうまく進められたと思います。

教科書の扱いについては化学の例を挙げましたが、どの科目の先生も授業中に、何を使ってどのように自習するべきかというのを具体的に教えてくださいました。自習で迷うことなく、効果のある勉強を実践し続けられたのが、一年間での合格につながったと思います。

過去問中心の必要最低限の学習が医学部合格に繋がりました

 

秋になると、基礎は一通りおわったからとすぐ過去問に入ったので、これでいいのかと不安に思っていました。しかし終わってみると、私はこのやり方だったからこそ合格できたのだと思います。

入塾するまで私は、過去問で受験勉強をするという方法論を持っていませんでした。

学習の全範囲において、できるだけ実力をつけてから、初めて過去問に取り掛かるという感覚で、過去問では試験範囲を網羅できないのだから、問題集をとことんやるべきだという考えでした。

しかし塾では基礎を終えた後にいきなり過去問をやり、取るべきところから対策していく指導でした。問題集の全てを解くのではなく、過去問を通して発見した自分の弱点を埋めるには、ワークのどの部分を使ったら良いか考え、その部分だけ解くように教わりました。つまり1冊を完璧にするのではなく、複数の問題集から自身の苦手に応じて演習を繰り返す、集中的な勉強をするということです。

問題集を開けば、解けなかった問題や解いたことのない問題が残っているので、それが心配で、本来の自分であればその問題集をとにかく完璧にしようとしたと思います。ですが、この勉強方法を教わったことで、大きく効率をあげ入試までの短い期間で合格点に達することができたと思います。よく考えてみると、解く問題数ばかり増やしていく勉強と比べると、理にかなっていると感じます。隅々まで、先生レベルまで勉強しようとする気になりますが、残された時間から考えても不可能だと実感しました。

問題集を完璧にするのではなく、目的を持って取捨選択したことが学習の質をあげた

 

さらにいうと、効率だけでなく勉強の質も上がりました。どのワークのどの問題を使うか自分で選択する必要があるため、問題演習に対する目的意識を持てるようになりました。それまでは、ワークにでてきた問題が解ければ、その単元を理解したことになり、入試にも対応できると思っていました。なので行き当たりばったりの考えでも、目の前の問題が解ければ本質を捉えた正しい考え方なのだと勘違いしてしまうということがありましたが、このようなことも減り、事象一つひとつを理解する本質的な学習になったのだと思います。

また、授業を通して先生方は、志望校の過去問の傾向と、私ができなかった問題から必要なことを考えて、他大学の過去問やさまざまなワークから問題をたくさんひっぱってきてはやらせてくださいました。

振り返ってみると、当日合格点をとるという目的に向かってとにかく直進していく日々だったなと実感します。

私の場合、いくら「当日、合格最低点をとれれば良い」といわれて、頭では分かっているつもりでも、一喜一憂してはすぐに不安になるタイプでした。過去問演習の期間は特に不安におしつぶされて、課題を終わらせることができなくなったり、頻繁に、勉強方法やそれまでしてきた勉強を疑ったりしていました。学習方法の提示だけでなく、実践するまでのあいだに出てくる個人的な壁にも、私のペースにあわせて向き合って、サポートしてくださったからこその合格だったことは言うまでもありません。本当に感謝しています。

どこまで勉強すれば良いのかを的確に示してくれたので、短期間で合格点が取れるように

 

宿題の量やペース、授業で扱う単元までも、自分の習得度や納得度に合わせて進めてくださいました。たとえばアテナイの運営元のアシリで受けた数学は、単元によって自身の習得度に差がありました。現役生の時にある程度理解できているような単元は、ワークの演習を中心に、重要な問題や理解できていないところを解説してもらいながらどんどん進め、手薄であった単元は基本を1から丁寧に教えていただきながら、ペースもゆっくりめで進めていきました。他にも、一度授業で扱ったけれど、不安なままになっている単元について先生に相談すれば、もう一度授業で扱うようにしてくださいました。

そのときもまだ、不安を感じていた私に「このくらいのことが分かって解けていれば基礎に関しては大丈夫。こういう解けなかった問題は、過去問とかを通して慣れていくタイプのものだよ。」と具体的にアドバイスをしてくださいました。時間をかけるべきところに、かけるべき分だけ使うというのは一人ではなかなかできないことだと思います。時間がかなり限られていたので同じ単元を何度も解くのは難しく、実際勉強しているときは本当に大丈夫なのか心配になったりしましたが、先生の的確な指導のおかげで手遅れにならず、きちんとした基礎固めができたと思います。

 

過去問にでてきて、自分ができなかったところをできるようにすることが、無駄のない学習に繋がっていました。

とくに化学や英語は知識をどこまで覚えたら良いのか線引きできました。医学部だからといって延々と難しい知識を徒に増やすのではなく、優先順位をつけて、できるところまで学習したのが、本番の点数を大きくあげた要因だと思います。とにかく学習する範囲を意識的につくっていたのがよかったです。

英語は現役時からほかの科目と比べれば得意な方でしたが、医学部受験に向けてはどうやって対策を進めるべきか分からず、アテナイの運営元のアシリに相談しました。英語は何を使ってどう対策を立てればいいかわかりにくいから、夏頃から受講したらどうかと提案していただき、そうして本当に良かったと思っています。夏に入る前は苦手科目の基礎に多くの時間を費やし、夏から本格的に英語も進めることで、科目間のバランスがうまくとれました。

夏は主に単語や文法の補強をしました。それまで英単語の勉強では、なんとなくその単語のイメージがつかめて、一つくらい日本語の意味を答えられれば良いと思っていました。しかし授業で行われる単語テストでは、単語帳にのっている日本語の意味をいくつも答えたり、その単語の用法や使う前置詞まで答えなければいけませんでした。また、近い意味をもつほかの単語や熟語表現とリンクして覚えるということもしました。ここまでやるのか、と最初は驚きましたが、後々この積み重ねこそが、正確な長文読解や安定して合格点をとれるようにすることに繋がっていると実感しました。過去問演習が始まってからは、長文読解のやり方を中心に教わりました。代表的な論理展開を学びそれを照らし合わせていくというのは、今までやったことがなく、長文の構造を正確に把握することに繋がりました。英語長文の精読といえば、一文ずつ丁寧に日本語に訳すくらいだと思っていましたが、筆者の主張や理論展開まで考えるのが精読だと知り、正確に回答の根拠が見つけられるようになったり、結果的にはやく読むことにも繋がりました。間違えた問題についても、自分の考えを掘り下げて、納得できるまで丁寧に教えてくださったので、着実に力をつけていくことができました。

また直前期には、自習で後回しにしがちになっていた文法問題で過去問が解きにくくなり、基本的な問題を落としたりしはじめたので焦りました。文法問題が不安になっていると言うと、文法問題をたくさん授業で扱うようにしたりと臨機応変に、最後まで自分の課題にあわせて授業を進めてくださいました。

そのおかげで試験当日は、「いつもどおりやれば英語は大丈夫だ」と信じて受けることができました。このこと自体が入試全体を通して点数だけでなく、メンタル的にも本当に支えになっていたなと思います。