【2024物理入試予測】ただの演習では準備不足!読解・考察型の新傾向に備えよ

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2023年共通テストは過去一の文章量と考察量。最低5年は続くトレンドに!

まずは全体感。2023年の共通テスト物理は、出題分量はマーク数は1つ増えましたが、設問数に変化はありません。大問構成は小問集合、力学、波動、電磁気の4題。熱と原子の分野は、小問集合のみで、大問としての出題はありませんでした。大問中の2問が実験をテーマにしている問題でした。難易度としては易化した印象ですが、共通テストが始まって以来の最も多い文章量、考察量であったため、制限時間内に解くことは難しかったのではないでしょうか。

科目の専門知識だけで閉じずに、文章量を増やして読解力を問うこと、暗記でカバーできないように思考力を問うことは時代の潮流なので、今後も増加することは間違いないでしょう。

読解・考察なしには、物理法則を使うところまでいかない。

実験結果を定量的に考察させる問題が増え、題意の把握力とデータの分析力が求められています。問題文の内容と誘導を十分に理解しないと、物理法則の運用にたどり着けない問題が増えました。長い設問をきっちり読み込んで、何が問われているのか論点を整理して考えななければいけません。

さらに定義を正確に覚えることが必須です。受験生は“公式”を丸暗記して満足する傾向がありますが、定義に準拠している式であれば、きっちり根本の定義まで理解する必要があります。そうすることで、経験のない問われ方をしていても便宜定義に立ち戻り、問題と照らし合わせることで、設問で問われている論点が明確になります。

また頻出の現象については事前に抑えておく必要があります。教科書レベルや問題集の基本レベルで構わないので、事前に知っておくことで格段に解きやすくなります。

物理法則の運用よりも数値計算が問われるものもある

一方でデータの分析力を必要とする数値計算の問題も増加し、計算により確実に正解が選択できる問題が増加しました。これは物理法則の運用した論理的な思考力が問われるものとは対照的に、与えられたデータを計算するもので、受験生がイメージする物理の問題というより、簡単な読解力と計算力が問われるものと表現する方が伝わりやすいのではないでしょうか。

オーソドックスな物理の問題を解くことが対策にならず、その場の対応力が求められます。普段から考えて解く癖のある受験生にとっては苦になりませんが、パターン暗記の学習をしている受験生にとっては難しく感じる問題です。

根拠が曖昧だと点数が取れないのはセンター試験と変わらず。

試験時間の短いなか、急かされるように回答を求められる共通テスト。少しでもそれっぽい根拠が思いついた瞬間、それに飛びついてしまいがちですが、その気持ちをぐっとこらえて精緻に考え抜く忍耐力と思考的な体力が求められています。この点はセンター試験と変わらず、受け継いでいる性質です。

他方で精緻に考え抜くことと時間的な制約に打ち勝つことは、相反することなので両立できるよう訓練しなければなりません。出し入れを素早くできるよう知識を習熟させることはもちろん、論点を整理して精緻に考える部分を限定する戦略が必要です。

例えば、「荷電粒子が磁場中で運動すると、等速円運動をする。①〜④のうち、正しいものはどれか。」という問題の場合、1.問題把握  →2. 論理的思考による論点の整理 →3. 正当の絞り込みが正しい順序。できない受験生に限って、「1.問題把握」のプロセスがなかったり、「2.論理的思考による、論点の絞り込み」をせず、いきなり「3.正当の絞り込み」を行うため、判断材料が乏しいまま不十分な思いつきの理屈に飛びつき、誤答を量産してします。

回答時間が限られていますから、全てを論理的に考える必要はありません。今回は、等速円運動の加速度の式を導出する必要はありませんし、磁場中で荷電粒子がローレンツ力を受けて、等速円運動をすることを暗記していれば済むことです。ただし暗記しているものも必要とあらば、ただちに論理的に説明できることが大切です。なぜなら今回の問題では問われていませんが、別の問題で問われる可能性があるからです。

最近の入試動向と相性抜群!読解・考察の訓練には口頭試問の指導が最適。

口頭試問とは、科目に習熟した講師が生徒に回答の根拠を問い続け、どこに誤りがあるのか突き止めて変化を促す指導法です。知識が不足しているのであれば該当の部分を覚えさせ、思考のプロセスに誤りがあるので、その点に気づかせるような追加質問をすることで、論理的な思考力を養成します。

口頭試問をすることで、生徒の課題が浮き彫りになります。

生徒の課題例

・読解が不十分であることにより、論点整理ができない。

・読解が不十分であることにより、回答の根拠を見つけられない。

・考察が不十分であることにより、論理的につながらない(論理の飛躍)ことを言う。

・知識が不十分であることにより、考察の材料が不足している。

以上の通りに、共通テストの点数が取れない原因は様々ですので、分析を怠ると効果の低い学習をしてしまいます。アテナイでは科目に習熟した講師が口頭試問により原因を突き止めてフィードバックをするので、伸び悩みの原因が明確になり効率的な学習が実現できます。