アテナイで用いている〈口頭試問〉というメソッド

本日もアテナイブログをお読みくださり、ありがとうございます。昨日は、新年早々、全国的に大雪が降りましたね。路面凍結などによるスリップや交通事故に、皆様、くれぐれもお気を付け下さいませ。私は、昨夜、寝る前にマンションのベランダから外を見たら、木々が雪で覆われて真っ白になっていて、一面の銀世界が幻想的でした。
そして本日は、快晴の天気で、陽射しがとっても気持ち良かったです。今まで、仕事が忙しかったり、あるいは強風や雪などで外に出なかったりと、運動不足が続いておりましたので、本日は在宅勤務の合間を縫って13,500歩の散歩をしてまいりました。「太陽の光を燦燦(さんさん)と浴びるのってこんなに気持ちよいのだ」と思いながら歩きましたよ。

「細かい質問のやり取りの連続」って、どういう効果があるの?
さて本日は、アテナイの授業で行われる、「細かい質問をやり取りする積み重ね」についてご紹介します。
アテナイでは、この「細かい質問のやり取りの連続」を、〈口頭試問〉と読んでいます。
これには、以下の5つの効果が期待できます。
(1)微に入り細かく考えさせるので、論理的思考能力が高まる。
(2)1つ1つのステップで質問され、聞き流すことができないので、知識が整理され、確実に学習できる。
(3)アウトプット(生徒が発言していく)中心の学習なので、効果が高い。
(4)話を膨らませていくので、結びつきを考えロジカルに考える練習になる。
(5)生徒の答えを聞いて、次の発問内容を変えられるので、過不足ない理解に達する。
アテナイの〈口頭試問〉では、一つ一つの事柄について細かく聞いて確認していくので、知識の整理になります。しかもそれは、学校の試験に出るだけでなく、入試でそのまま聞かれることなんですよ。

引き出しの数を増やして、多面的な理解を促す。独習では不可能な効率性
そのようにして「引き出しの数」を増やしていけば、出題でどんな聞かれ方をされても、対応できるようになります。
ときどき、「引き出しに間違った知識が入っている」こともあるので、その点も気づいて修正できます。また、「別の引き出しに(当該の)知識が入っていた」時も、修正できます。
昨今の生徒さんを見ていて思うのですが、理系教科の場合、一つ一つの知識について多面的に充分理解できていないと、問題に対応できないということが多いのです。
その点、アテナイの〈口頭試問〉は、短時間でたくさんのことを聞いて確認できるので、効率的だと言えます。これが、従来の学習であると、問題を読んで、考えて、解答して、解説を読んで、と1つの知識にたどり着くまでのプロセスが非常に長くなります。
過不足ない理解を促し、記憶量を増大させることができる。聞き流しでは不可能な学習に到達
そして、生徒さんも、自分で気づいたことや、学んだことを「質問への答え」として積極的に話していくので、記憶にとどまる量が非常に増えるのです。人間は、聞き流したことは忘れてしまいます。
さらに、〈口頭試問〉では、生徒のリアクションや答えを聞いて、表情を見て、発問内容を変えられるので、過不足なく理解させることができるのです。マンツーマンの〈口頭試問〉ならではの、「不明確な部分の追加質問をして、理解を深めさせる」というメソッドも有用です。一人で問題を解いているだけでは、効率も悪く、これらは不可能であると言えます。
本日は、アテナイの授業で用いられている〈口頭試問〉の素晴らしさについて、お伝えしました。
投稿者プロフィール

- 根っからの語学マニア。大学院では、英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ラテン語、古典ギリシャ語、韓国語を学んだ。日本にいる外国人と外国語で話すより、現地の国へ行って外国語で話すのが好き。
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